有酸素運動と高血圧

高血圧、特に軽症から中等症の高血圧には、十分に酸素を取り込む有酸素運動(エアロビクス)を継続して長期に行うと、収縮期も拡張期も血圧が下がり、関連の深い内臓脂肪型肥満の解消にも役立ちます。

有酸素運動で軽症・中等症の高血圧改善

有酸素運動と高血圧

高血圧の改善に、適度な運動を習慣的に行うことで、効果が期待できます。

一般的には運動習慣のない人の血圧のほうが、運動習慣のある人にくらべて高くなっていて、酸素をたくさん必要とする有酸素運動は、長期間くり返して続けると、血圧を下げる作用があることがわかっています。

有酸素運動を継続して行うと、長期には、高血圧の人は収縮期も拡張期も血圧が下がってきます。

運動療法がよい効果をもたらすのは軽症から中等症(最高血圧が180mmHg未満、最低血圧が110mmHg未満)の高血圧です。

特に軽度の高血圧(140~159/90~99mmHg)であれば、薬を使わずに、運動と食事だけで血圧を下げられることもあります。

重症高血圧の人や合併症のある人に運動は逆効果な場合があり、注意が必要です。また、心肥大や腎機能低下などの臓器障害がある人の場合は、運動療法はすすめられません。必ず医師と相談してから行うようにして下さい。

高血圧の改善に効果のある運動は、十分に酸素を取り込みながら行う、有酸素運動(エアロビクス)で、ウォーキングやサイクリング、ジョギング、エアロビクス、水泳などが該当します。

無酸素運動は、一瞬息を止めて力を振り絞る、懸垂や腕立て伏せ、重量挙げなどです。無酸素運動は、一時的に血圧を上昇させるので高血圧の人には危険です。

またゴルフは、自然のなかでよく歩くので運動としてはよいのですが、パターなど最後に勝敗が決まるときには血圧が驚くほど上がります。このように人と勝敗を争うスポーツは高血圧の人には向いていないので、競争せずに、マイペースで楽しんで続けられる運動であることが大事です。

肥満は高血圧と関わりが深い

また、肥満は、高血圧と深い関わりがあり、肥満かそうでないかの判定は、BMI(ボディー・マス・インデックス)という基準を用いて判断します。

BMI = 体重( kg)÷ 身長( m)÷ 身長( m)

  • BMI = 18.5未満…低体重
  • BMI = 18.5以上25未満…普通体重
  • BMI = 25以上…肥満

肥満では、皮下よりも内臓に脂肪がつく内臓脂肪型肥満(上半身型肥満・リンゴ型肥満)が、血圧の上昇と関連が深く、こうした肥満者が体重を減らすと、 実際に血圧が下がるという報告があります。

肥満の解消、特に内臓脂肪を減少させるには有酸素運動が効果的です。